ナースの給与・年収

ナースといえば薄給で激務、という印象もあります。厳しい環境の中、患者のために一生懸命働く。だからこそ「白衣の天使」というイメージももたれているのでしょう。激務に関してはシフト制による深夜勤務や休日出勤、残業の多さなどが広く知られていますが、収入に関してはどの程度なのでしょうか。

平成22年におけるナースの平均収入のデータがあります。それによる平均年収は469万円。平均月収は32万円となっています。民間のサラリーマンの平均年収が400万円を切っているともいわれる現代社会においてはかなり高い水準にあるといえるでしょう。ナースは圧倒的多数を女性が占めている職業ですが、女性向けの職業の中ではトップクラスの給与水準にあるとも言われています。純粋な年収の金額だけでいえば薄給のイメージは誤りということになります。

月々の労働時間の平均も出ており、168時間となっています。この数字も他の職業に比べて決して多いとはいえず、残業続きのサラリーマンにとってはそれほど驚くべき数字とはならないでしょう。つまり、給料の低さや労働時間の多さが理由で退職・転職するケースよりも、就業環境や職場の人間関係が原因で離職するケースが多いことが読み取れます。同じ労働時間でも、日勤だけの場合と深夜勤務や休日出勤が挟み込まれる不規則なものでは心身に加わる負担が大きく異なってきますし、接客業でもあり体力も使う、しかも医療行為に携わるプレッシャーも伴うナースの仕事は部外者には理解できないハードなものなのでしょう。その仕事内容に見合う給与ではないと感じるケースも多いと思われます。

このように、ナースは給与の高さと仕事のハードさのバランスがうまく取れていない点が離職率の高さと人手不足の原因となっていることがこれらのデータから推測することができそうです。

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